釣具の保管方法

釣り竿の保管・管理方法

釣りが終わり、道具を濡れたまま車の中に置きっぱなしにしてませんか?

車の中は、高温多湿でブランクス[本体]、ガイド、コーティング部分、グリップ[EVA]素材に劣化のダメージを与えます。

[スポンサーリンク]

磯竿の場合:濡れたまま畳んで高温多湿の場所で保管すると塗装の中に気泡が入る「ブリスター現象」が起こります。一度、塗装が浮いてしまうと殆どの場合は、パーツ交換になります。

ガイドの接着部分も昼は高温、夜の気温低下に伴い素材が微妙に収縮を繰り返します。その結果、ガイドが樹脂部分から外れてしまいます。ガイドリングが金属フレームを割る場合は、殆どがサビが原因です。

船竿の場合:もちろん、高温多湿でブリスターも発生します。スレッド[糸]止めしたエポキシ樹脂が高温で割れてしまいます。[経年劣化も有り]

竿が曲がる事によってガイドフットがスレッドに当たり裂けてきます。その部分から海水が入りサビを発生させます。その場合は、早めにスレッドを巻き直して再度コーティングしないとガイドフットがサビで折れてしまいます。

ステンレスガイドも錆びます。チタンガイドは錆びません。ただ、チタン素材は強度が無いので変形に注意しましょう。[大物竿のほとんどがステンレスガイドを使用]

現場で起こる厄介な出来事に「竿のフシの固着」が有ります。原因は、濡れた事によるフシの部分が真空状態となり戻らなく場合と熱膨張による固着が有ります。後者の場合は、冷えたら外れ[戻り]ます。厄介なのが水分が入った固着です。現場で直す事は、ほぼ不可能で早めに釣具店に持って行きましょう。素材が割れてしまうので、パイプレンチなどで挟んで回さない様に。

雨の日に伸ばした[継いだ]場合は、固着が起きやすいので要注意です。

お気に入りの釣り竿を長く使い続けるには、釣行終了時に海水を真水で洗い流し、キレイに拭き取る事です。車に置きぱなしは、言語道断ですよ。

リールの保管・管理方法

リールの素材も色々と有り、アルミ、マグネシウム、カーボン[含む]樹脂、グラスファイバー[含む]樹脂が有ります。

強度が売りの「アルミ」はサビに強いが電解腐食します。

軽量が利点の「マグネシウム」も何層もの強い塗装で守られていますが塗装が剥がれると、そこから電解腐食します。

「カーボンを含む樹脂素材」は高強度、軽量で今現在は最強かもしれません。

樹脂製のリールは、安価で軽量ですが剛性が無く、大物狙いには向きません。

アルミ・マグネシウム素材は金属なので塗装面にブリスターが入ると、そこから海水が進入し腐食しやすいので注意が必要です。濡れたままにせず、水気をよく拭き取りましょう。

カーボン樹脂は、高強度ですが内部のパーツは金属を使用しているので、しっかりと海水は落としましょう。

ドラグ内部には、水が入りにくい構造になってますがノブを閉めて流水で洗浄します。水気を拭き取ったら、ノブを緩めて保管する。

ドラグを閉めたまま保管すると大物に逃げられるよ!

ドラグ内部には、ドラググリスが塗られたワッシャー[金属・カーボン・樹脂・コルクなど]が何枚か入っており。この摩擦で魚の引きに合わせてラインをスムーズに出してくれます。

ドラグを閉めたまま保管すると、グリスが抜けてドラグワッシャー全体が固着し全体が回ったり、ひどくなるとラインが出なくなります。

あと、スピニングリールのドラグノブ内部にもステンのバネが入っており、それが錆びて潰れたり折れたりしますね。

レバードラグのベイトリールのトラブルが多いのも、この内部のバネの潰れや固着です。保管する場合は、必ずドラグを緩めてね。

道具を使い終わったら、キレイに洗い拭き上げる。直射日光に当てず日陰で高温多湿では無い場所保管する。それだけで道具の寿命は長くなります。地面に置いても良いが、キズが付くので引きずらない事ですね。砂も致命的な故障の原因になるので、良く落として下さい。

[スポンサーリンク]

Follow me!

コメントを残す