PEタックルによるリーダーとのバランス思案
ライントラブルのメカニズム
◆ 竿が長ければ長い程、キャスト時にロッドが大きくブレ、更にラインが数有るガイドの摩擦抵抗を受けてスムーズにラインがガイドから通過せず、そこで絡みが発生する。
◆ PEラインを、リールのスプールにフル巻きすると張りの無いPEラインはキャスト時に下の糸を巻き込みゴッソリと抜けてガイドに絡まる。又、緩巻きされたラインもトラブリやすい。
◆ 軽いルアーを、太いラインで飛ばそうとするとルアーが飛ぶスピードより重いラインが早く出て行き、ガイドリングに詰まり絡まる。
◆ 遠くに飛ばそうと思いっきり竿を振り抜くと投げた後に竿先が大きくブレ、ガイド内でラインがたわみ、ラインがスムーズに放出されず絡む。最悪、ガイドに絡み竿が折れたりガイドが取れます。
◆ スプールに巻き込んだリーダーがキャスト時に暴れてガイドに当たり、PEラインがスムーズに出て行かずにガイド内で渋滞を起こして絡む。
◆ 強風によりラインがたわみ、ガイドに絡む。
トラブル打開策として
◆ キャスト後にラインの放出をスムーズにする為、ロッドテップのブレを可能な限り抑える。[振り切らず、止めるイメージ]
◆ 腰がある[張りが有る]PEラインに巻き替える。ノットを組む時に大きな結びコブ[抵抗となる]が出来ないノットに変える。
◆ シリコンコーティング剤をラインに塗る。[ラインを、コートする事によりスムーズにガイドから抜けやすくなる]
◆ リーダーをスプールに巻き込まない。馴染みの良いナイロンリーダーに変える。
◆ 風対策として、キャスト後にロッドの背を風に向ける。ガイドフットに掛かりにくく、掛かっても抜けやすくする為。
キャスティングでトラブルの少ないタックルバランスを考える
PE0.6[8lb]=リーダー[10~12lb]+ロッド[UL]ウルトラライト[ルアー1~10g] |
PE0.8[10lb]=リーダー[12~16lb]+ロッド[L]ライトアクション[ルアー3~15g] |
PE1.0[12lb]=リーダー[16~20lb]+ロッド[L]ライトアクション[ルアー5~28g] |
PE1.5[16lb]=リーダー[20~30lb]+ロッド[ML]ミディアムライト[ルアー10~35g] |
PE2.0[23lb]=リーダー[30~40lb]+ロッド[M]ミディアムライト[ルアー15~40g] |
PE3.0[35lb]=リーダー[40~50lb]+ロッド[MH]ミディアムハード[ルアー30~60g] |
PE4.0[70lb]=リーダー30号[100lb]+ロッド[H]ハードアクション[ルアー~130g] |
PE5.0[80lb]=リーダー30号[100lb]+ロッド[H]ハードアクション[ルアー~130g] |
PE6.0[90lb]=リーダー40号[150lb]+ロッド[EX]エクストラハード [ルアー~160g] |
4lb=約1号・12lb=約3号・20lb=約5号・40lb=約10号・100lb=約25号
※ 上記のタックルバランスは、あくまでも目安です。万人には当てはまらないかも知れません。
ロッドに表記されているキャストウエイトでも中間のグラムが投げやすい。例えば5〜15g表記なら8gなど、しっかりとロッドを振り抜けばストレス無く飛びます。
ロッドとのバランスが極端にPEとリーダーの太さに差が無ければ、キャストトラブルは回避出来ると考えます。
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