鬼十訓
その会社には営業職で中途で入ったのだが、朝礼が会社の上階にある社長の自宅で月曜日に行われる。
仏壇を背にして売上の発表と「鬼十訓」を読まされる。その中の一節に「体力のある奴は体を使え!力の無い奴は頭を使え!両方使えない奴は黙ってここから去れ!」を強烈に憶えている。Webで調べてみても同じような文面は出てこずに、そこのオリジナルだったのかな?
現金至上主義の社長で、営業後に毎晩売上を報告するのだが封筒を厚みで判断するため、現金が少ない時はわざわざ千円札に両替してかさ増ししたものだ。
社長は理由が不明だが一人で暮らしていたのだが、体を壊して昼間はヘルパーさんなのか?お手伝いさんが面倒をみていた。ある時から、なぜだが自分ら営業や役員が2週間に一度、交代で泊まり込む事になったのだ。
基本的にはただ、泊まるだけで良かったのだが、たまにトイレに連れて行ったりと介護のようなこともやりましたね。
色々と問題が有った会社で、売上が低迷し責任を取らされて上司が次々と辞めさせられ、最後には実務経験のない経理部長が会社の実権を握りましたが程なく会社は倒産しました。
花束を…
防波堤の「チヌ狙いの落とし込み釣り」にハマっていた頃、仕事が終わり生きたエビを仕入れては半夜釣りを行ってました。
その日も早く仕事が終わったので、いつもの防波堤へ
落とし込み釣りは、一箇所でやるのではなく足を使って探っていく。
今まで探って場所に車が止まり、黒い服が着た人たちが何かを海に投げ込んでいる。車が去った後に見てみると「花束」だった。
後日、近くに停泊している知り合いの船員に聞いたのだが、そこで亡くなった方がいたようで、その周辺では度々有るそうです。
それから、そこで釣りをするのを止めました。
最後の言葉を聞いたのは…
ホテルマン時代、朝食に降りてきたある団体のお客様に何号室のシングルにお泊りのお客様が、まだ来てないから起こしてくれと頼まれました。
電話で連絡しお客様へ、「他のお客様はお集まりで朝食に行かれましたよ。」とお伝えしました。
しばらくすると、言付けを頼まれたお客様が凄い剣幕で「連絡はしたの?まだ、何々さんは来ないけど!」おっしゃられましたが、電話連絡してお話したら、すぐ降りてくるとの事を言われましたとお伝えしました。
再度、連絡すると今度はお電話に出ません。夜勤明けで上司はまだ出社していない為、マスターキーを持って部屋に向かいました。近くにいた客室係と一緒に部屋を確認する事に。
ドアをノックし、声をかけても反応が無く、最終手段でおそるおそる鍵を開けます。
べットのそばに倒れた真っ白な足が見えましたが、怖くてお顔を確認する事は出来ませんでした。安否を確認することも出来ず、救急車を呼ぶと救急隊員に警察を呼んでいないことで怒られました。
お客様は救急搬送され、自分は後から来た警察官に今朝の状況を話しました。
後日、新聞記事で読んだのですが、客室で心臓麻痺か持病で亡くなり事件性は無いようです。ただ、その方には自分がお話した最後の人間になってしまったのが…。
バブル時代で満室が続いていたため、お祓いも無く、その部屋はすぐに使われました。
そこでは色々と有り、ロビーで泡を吹いた倒れた酔っぱらいの女性を車椅子に乗せて介抱し救急車を呼んだり。
女性物のクリーニングを間違えてベルボーイが男性の一人部屋に配達してしまい、朝方にお客様の部屋に呼ばれて謝罪したが許してもらえず正座で一時間説教され、自分は開放され後にナイトマネージャーが呼ばれて二時間説教され、翌日には支配人が謝罪しに行くなど。
ちょっとお酒が入っていたのか「自分の女が、これを見たら疑われるだろ!!」と何度も怒鳴られました。後ろを向いたお客様の白いYシャツから透けた入れ墨が見えて、ビビりましたね。
こんな噂も、地下の仮眠室には兵隊さんが出るらしい。そのホテルは名前を変えて、そこで営業している。
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釣りブログなのだが、釣りに行く機会が減ったので思いつくままに他愛も無い事を書いてみました。来週には釣りに行けるかな。