アリゲーター技研「バトル20GT」の異音解消

ドラグレバーかプリセットノブ周辺から音がする

知人から預かったディスクブレーキリール[レバーブレーキ]、アリゲーター技研社製「バトル20GT」ドラグレバーを動かすと「キーキー」と異音がする。

このリールをバラした事が無いが、同様のディスク機構のリール、ペンのトローリングリールやマーフィックス、スタジオオーシャンマークは修理やオーバーホールをした事が有るので、修理依頼を引き受ける事にしましたよ。

ただ心配なのは、このリールの分解図が無い事でバラす際にはキッチリと外した部品の位置をしっかりと覚える事ですね。

ドラグを効かしたり緩めたり、調べて見たが「異音」以外は異常は認められず。

更に通常のドライバーや六角レンチでは無く、ネジを外すには星型の特殊工具が必要だ。ハンドルボルトも星型で外すには特殊工具が必要だったが、ヘッドを養生してペンチで外しましたよ。

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グリスは、スタジオオーシャンマーク社のレバーブレーキリールをオーバーオール際に使っているシマノ社製の物を使用。

オイルや5-56はパーツクリーナーの替わりで、古いグリスの汚れを洗い流す為に使っています。

ベアリング内にグリスが充填されている場合が有るので、過剰なオイルの噴射では流してしまうので注意が必要だ。

逆転防止ベアリングも採用されていて、そこにオイルを挿す事も厳禁です。洗浄はプラパーツを侵さない油分を落とすパーツクリーナーが必要です。

リールを分解していくと若干のグリスの汚れは見られたが、外見・内部の状態はかなり良い。

プリセットノブ内のドラグカムのグリスが抜けていたので、洗浄後にグリスアップする。ドラグレバーに繋がるパーツなので、この周辺から異音がするのは、ここしか考えられない。

ドラグデスクも油分が抜けて白くなっていたので、シマノのデスクブレーキ用のドラググリスを適量塗布します。

このリールは小型ながら、ブレーキにダブルディスクが採用され逆転防止ストッパーもベアリングタイプとレフトプレート内に機械式のダブルストッパーも備えている。

不意に逆転を防止するW機構にダブルディスクで管理をしっかりすれば、ロッドも合わせるとかなり大きな魚も狙えると思います。

修理の工程を記録する為に撮影しました。最悪バラしたパーツの組み違いミスも動画を見返して発見出来ます。

修理詳細をYouTubeにアップしました。こちらも合わせてご覧ください。

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