「曳き[ひき]型エギ」って知ってる?

沖縄では「エギング」が流行る前から使ってました

一昔前までは、自分でイカエギを作る玄人や漁師の獲物がシルイチャー「アオリイカ」で、寒い冬の夜の釣りなので素人には取っ付き難い釣りでした。

主に漁師が、小船から岸近くを低速で引く「イカ曳き」が盛んで沖縄の冬の風物詩でしたね。

各地にイカエギ作り名人が居て「屋我地型」などが有り、「ギノワンクイ一番」は専門の店舗も有り有名でしたね。イカの歯形が付いたエギはプレミヤ価格で販売されたようです。

唐辛子の木が良いとか、焼きを入れて黒光りさせた方がノリが良いとか、都市伝説級の話もよく有りましたよ。

石垣島では、投げることが難しそうな「台湾リール」と呼ばれるオレンジ色のプラフレームに針金で出来た円形の外周の簡単なリールを使い、軽くキャストして子供も曳き[ひき]釣りでシルイチャー[アオリイカ]を釣り上げてました。

[沖縄海洋文化館で撮影]

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ヨーズリの大分型曳き重エギが人気でした

自分が釣具店に入った頃には、ヨーズリの「大分型曳き重エギ」が主流でお客様から頼まれるとイカエギの鉛をカットして調整する仕事が有りました。

当時、一番人気のカラーがグリーンバックの赤テープで夜行テープも人気でした。玄人好みは、やっぱり塗りエギでしたね。

※ 上記のエギで鉛のカットされてないエギはシャクリエギです。右上がヨーズリの大分型です。

沖縄の特殊な海岸線で主にリーフ帯がポイントです。着底させると一発で根掛かりする場所が大物が狙えました。月夜の晩に水深が2mくらいのリーフに向かって投げてましたね。

ゆっくりとリールを巻くと*約1mぐらいを徐々に潜り、サスペンドしている状態がアオリイカにアピールしたのだと思います。

アタリは、最初はゴミが掛かった様に重なる感じでゴミと違うのは、引きに「グングンと」強弱が有ることです。合わせを入れてカンナにイカが刺さると強烈な引き込みが始まります。

* 調整方法で深く潜ったり、風の影響でラインが煽られ浮き気味なったりと状況で沈む水深は変わります。

キーストン/モンローエギ曳き型

専用のタックルが無いので….

竿は、3.6mの振り出しの投げ竿や9~10fのルアー竿で4〜4.5寸、時には5寸を投げて狙ってました。

リールは中型リールにナイロン3〜5号を巻き、ドラグは締め気味で竿の弾力でやり取りしてましたね。

初夏になると2.5寸前後のハナイカ型エギを日中使い、目視で浮いてる小型のイカを狙いました。

根掛かりが多発するシャクリエギが使えない場所は、竿抜けポイントになってると思うので今やれば、爆釣するかもしれませんね。

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