釣具店スタッフになりたい!?
私の釣具店遍歴
私は、通算で釣具店に15年務めてました。今だから語れる、本音と現実を記載します。
最初、この世界に飛び込んだのは新聞の「営業スタッフ」募集の広告を見て面接を受けました。前職がホテルの営業でその前は、食品会社の営業だったので営業トークには自信が有り、面接にも無事受かり釣具店との長い付き合いが始まりました。
今は、もう無い釣具店チェーンで「社長がワンマン」でしたね。以前、売り上げは現金回収で封筒に入れて営業終了後に社長の自宅に持って行くのですが、封筒の厚みで判断され薄いと怒られました。
営業先は、離島を含む中小の釣具店、漁協やホームセンターが取引先でした。特に漁協の営業が特殊で、網などの数え方が一反、二反で長さや重さの換算が尺や匁[モンメ]で網目の大きさなど覚えるのが大変でしたね。
その後は、販売部門に移動になりトータルで5年、そこを退社し一年程釣り餌屋に務めました。その後、単調な仕事に飽きて営業先の王手の釣具店に10年務める事になりました。1年くらいは販売で、後に販売と兼用のアウトドア館のルアー部門に併設されたアフターサービス課に9年在籍しましたよ。
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普段、スタッフは何をしてるの?
「ボーとしてるようだが、意外と多い仕事」朝番で早朝出勤すると、生き餌の水槽の清掃、売れた餌の補充、店舗周りや店内の清掃を始めます。特に週末は大変で、一人は餌のフロアに待機して接客してました。
その日に出港する釣り船の確認や初心者向けの船釣りツアーの手配など、忘れたら大変な業務も有りました。
販売スタッフの主な業務は、販売や商品の補充、客注商品の納期確認や連絡など、レジ打ちも小型店舗名なら絶対に覚えないといけない仕事でしたね。ただ、締めの業務で売り上げが合わないと大変でしたよ。
大型商品や重たい鉛が倉庫に入荷時には、応援で呼び出されましたね。
魚を検量して魚拓を取ったり、釣り竿の簡単な修理したりとお客さんが集中的に来たら大変でした。
接客って、難しく無いの?
まあ、釣りに精通したエキスパートのお客様も居ますから、付け焼き刃の知識や経験では対応出来ません。お客さんから、教えてもらう事も大切ですね。聞く耳を持ちましょう。
若いスタッフに多いのが、自分の好きな釣り物だけに精通し自分の釣り方を押し付ける子も居ました。大型店舗なら問題ないのですが、全ての釣りを有る程度は解ってないと困る小型店舗に転勤になったら大変です。
「釣り好きにはたまらない!」職場に思えますが、意外と釣りに行く時間は少ないかも知れません。同僚とは、時間が中々合わないのでお客さんと行ったり友達との釣りになります。
販売の仕事をした人ならご存知だと思いますが、アクションを起こさなければ売り上げは生まれません。ただ、「ボー」っと突っ立ててるだけで1日が過ぎて行く仕事でも有ります。何から、自分の給料が発生してるか心掛けて仕事をしましょう。
アフターサービスの仕事
私が釣具店で最後に携わった仕事です。「アフターサービス」とは、商品の修理とメンテナンスの事です。
リールなど複雑な修理は、主にメーカーに送ります。磯竿の折れたパーツを注文して取り付けたり、船竿のガイドを取り付けエポキシコーティングしたりと、釣りが終わった後「アフター」の仕事なので忙しさの「ピーク」が販売スタッフと逆でしたね。
なんでも使い捨てする世の中ですが、お客様の愛着の有る釣具を今までと同じように早く仕上げて、お渡しする重要な仕事だと思ってましたよ。
自分が販売したり、修理した釣り道具で大物を釣った話を聞くのが一番のご褒美でしたね。販売業や接客業は、給料面が余り良くありません。何を生きがいにモチベーションを保って行くか?どんな仕事も一緒だと思います。
若い釣具店スタッフへ
好きなことを続けていけば「商品をプロデュース」したり、好きな商品を仕入れて販売したりと出来る様になります。ただ、以前より責任が伴う様になりますが、更なる高みを目指せます。
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