その竿は折れたのか?折ったのか!
買ったばっかりの釣り竿が折れた!?
私が釣具店のアフターサービス部[修理部]に勤めていた頃、「釣り竿が買ってすぐに折れた!」「メーカーにクレームを入れろ!」とおっしゃるお客様が若干おられました。
その場合、メーカーへ送り調べて貰うのだがお客様のクレームは、ほぼ通らないと思った方がよい。
釣り竿の折れる原因
- 限界以上に釣り竿の立て過ぎ、水面に対して90度以上竿を煽ると折れてしまう可能性が有る。
- 釣り竿の素材に細かい当て傷が原因で、そこから折れる。
- 素材の成型時に気泡や接着不良、歪みが有る場合。
- 他のお客様が展示品を雑に扱ってキズをつけてしまう。それを買ってしまった。
- クエ竿など大物竿でも、竿先だけ極端に曲げたら簡単に折れる。
- ソリッド素材[中身が詰まった]の竿でも、限界を超えた曲がりで裂けるように折れます。
- トーナメントモデルなど、釣り手を選ぶ竿を雑に扱ってしまった為。※
※ トーナメントモデルの事を「競技車のF-1」に例える、釣具メーカーの営業マンが居た。確かにトーナメントモデルの素材は、最高級のカーボン[樹脂量を極限まで減らした]を使い高反発、最軽量[接着剤に使う樹脂を減らす]に仕上げられている。「贅肉=樹脂」
同じく磯竿の競技モデルなども大会で使う事を前提に、手返し良く使えるように軽く作られている。「高級=折れにくい」では無い。
なぜ、クレームが通らないのか?
釣具メーカーの素材の管理は厳重です。不良品が混じってメーカーの名前に傷が付く、評判が落ちる事は避けたいのです。
クレームで送られて来た釣り竿は、何箇所かでカットされ電子顕微鏡で素材に気泡や辺肉が無いか調べる。肉眼で見え難い、当てキズをチェックする。
メーカーに送っても殆どは、当て傷が原因での折れで片付けられましたね。
それでもおかしいと思ったら釣具店に相談する
本当に納得いかなかったら再度、釣具店のスタッフに折れた状況など詳しく説明する。そこで購入したものなら、親身に相談に乗ってくれると思います。
ネットばかりで購入するのでは無く、店舗に通い馴染みのスタッフを作るのがよい。
ズルはよく無い。貴方の過去の修理記録は各メーカーに確実に残っている。
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