旧暦から学ぶ「沖縄の海風」

ニンガチカジマーイ(二月風廻り)

旧暦2月(新暦では3月17日から)頃、台湾付近で発生した小規模な低気圧が、 前線を伴いながら急速に発達し、速い速度で沖縄地方を通過する際、南風から急激に強い 北風に変わることにより、穏やかな海上が一変し、波が高まって大時化の状態となる現象で、 過去に磯遊び中の事故やプレジャーボートの転覆や乗揚の事故が発生しています。

第十一管区海上保安本部https://www.kaiho.mlit.go.jp/11kanku/osirase/200226_ningachikajimai%20.pdf

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浜下り(はまうり)

旧暦の三月三日[2021年は4月14日]

夜に潮の引く「イザリ」の時期が終わり、昼に潮が大きく動く時期に変わっていきます。特に大潮の日は、干満差が大きく潮が満ちてくるスピードも早いので、リーフ上に取り残されない様に注意が必要です。

摩擦に強いハード系のライフジャケットを着用して、最干潮の時間を把握し早めに陸に戻るように行動しましょう。

すーまんぼーすー(小満芒種)

立夏と夏至の間にある二節気が小満、芒種。沖縄ではこのころがほぼ梅雨の期間であり、最も雨が多い。

沖縄では、4月下旬から5月上旬に梅雨入りします。本格的な梅雨は5月中旬から6月下旬です。

梅雨前線上[前線通過]では、海が荒れやすく急激に風向きが変ったりします。

糸満のハーレー鉦(かね)

沖縄の梅雨明けを告げると言われています。

航海安全や大漁を祈願する糸満ハーレーの1週間前(旧暦4月27日)に実施される行事です。

那覇ハーリーは新暦の5月3〜5日に行われますが糸満ハーレーは(旧暦5月4日)に行われます。[ハーリー(漁港で行われる船を使う競漕)糸満ではではハーレーと呼びます。]

夏至南風(かーちーべー)は夏を告げる風

梅雨の終盤に沖縄近海に有る梅雨前線を、太平洋高気圧が張り出して押し上げる[流れ込む]南よりの強い季節風。

沖縄では、梅雨明けは夏至[カーチー]の頃で南風[べー]が吹くことから「かーちーべー」と呼ばれます。

2021年の夏至は6月21日でした。

旧盆 旧暦7月13〜15日

沖縄県民は海で泳がないし近づかない。[亡霊に海に引きずり込まれると言われている]

新北風(みーにし)

夏が終わり、秋となり10月上旬頃から南よりの風から、北寄りの風に変わり始めます。

沖縄では、最初に吹く北風が「新北風(ミーニシ)」と呼ばれます。この時期は、南から北風に変わる時期で急に風向きが変わる風廻り[かじまーい]と呼ばれて海人からは怖がれれています。

イザリ[冬場の夜間]に行われる

夜間引き潮時のイノー(礁池)の生物を採捕する沖縄地方伝統の漁法で、特に夜間大潮になる冬場に盛んとなり、漁業者に限らず一般の方においても行われています。

※1 イノーとは、海岸から波が砕けるサンゴ礁のへりの高まりまでの浅い海のことをいいます。

第十一管区海上保安本部https://www.kaiho.mlit.go.jp/11kanku/03kakuka/10kotsu_taisaku/izariryougoyoujin.pdf

冬至寒さ(とぅんじーびーさ)

冬至とは、一年で最も夜の長い日です。冬至の頃、沖縄には北風[にしかじ]が吹き寒くなります。

この寒さを「冬至寒さ(とぅんじーびーさ)」と呼びます。

冬至:2021年12月22日

沖縄県の台風シーズンは6月〜10月

特に7月から9月は台風の最接近率が高い。

夏場だけじゃない日射病、紫外線対策。

  • 帽子をかぶり、肌を出さない。
  • サングラスで目を守る。フェイスガード等で顔も守る。

十分な水分補給や日焼け対策をして、マリンスポーツや釣りを楽しみましょう。

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