ウキ釣り[フカセ]タックルの話
大きく分けて0号〜1号の同調子のチヌ竿、1.5号〜3号の7:3調子の対象魚に合わせた磯竿、大径遠投ガイド仕様の4〜5号竿はカゴウキ釣りやぶっ込み釣りに使用します。
更に継ぎ竿の石鯛竿やクエ竿など、磯釣りの分類に入る。
今回、紹介するのは防波堤のウキ釣り使われるタックルのお話です。
一部例外は有るが基本的なお話で、初心者向けに解説します。
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磯竿の仕組み
殆どの磯竿の竿先[穂先]には、カーボン素材の中空素材[チューブラー]が使われています。
この「シャキッ」とした張りの有る竿先は感度に優れていて、ウキを沈めたり、道糸の張りでアタリを取る釣り方でしっかりと手元に伝えてくれる。
入門用の汎用カーボンロッドから、上級者向けの高密度カーボンロッドにも採用されています。
中空なので、限界を超えると潰れるように折れる。
チューブラー竿先の張りの有る竿先
一昔前は、一部のメーカーの専売特許だったカーボンソリッドにカーボンチューブラー素材をジョイントした竿先は食い込み重視で、柔く作られていました。
最近では、一部の高級機種でメタル素材や入門用ロッドにも折れにくいソリッド素材を使った竿も有ります。
密素材で折れないと思われていますが、仕掛けを巻き込んで限界を超えると裂けるように折れますよ。
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下記の竿は、ヘチ釣り用で白く塗られた竿先にはグラスソリッドが使われています。
中通しロッドの利点はガイドが無いので、竿先に仕掛けが絡まるトラブルが無い。逆に長時間使うと、内部に水分が溜まり抵抗となり道糸が出にくくなる。
高級機種では、排水処理がしっかりとなされていてラインの問題は無く。入門機種では、ラインが出にくくなると竿を降って水気を飛ばす事が必要です。
中通し竿のブランクス内面には、スパイラル状に加工がされて撥水加工も施されている。
内部を通る道糸が内部に接して出にくくなる加工がされています。竿先と導入口、節の下にリングが装着され更に摩擦を減らす仕組みになっています。
更に良い点はガイドが無いので、各節を分解する事が出来ます。水洗いした後に分解して乾燥し手入れも簡単ですよ。
釣り竿の曲げ調子
磯竿は、ウキが引き込まれ合わせを入れやすい様に7:3調子になっています。この曲がり調子は仕掛けを振り込みやすくなっています。
チヌ竿などの胴調子と呼ばれる6:4調子で曲がる竿は、細仕掛けでも竿全体の曲がりで吸収して切れにくくなっていましす。
チヌの魚信が有り、合わせも完全にウキが引き込まれて合わせるので、鋭い合わせは必要有りません。
超先調子9:1調子や8:1調子の竿は、穂先でアタリを取る釣りに適しています。
沖に払うように合わせを入れて、ケーソンのキワで掛けた魚を、キワから素早く引き剥がし糸が切られる事を防ぎます。
曲がって困るのがタモの柄です。魚を浮かして海中に入れたタモ網に魚を誘導する際、最後に角度を付けて掬うのですが、水の抵抗で曲がりすぎると魚を取り込むのに時間が掛かります。
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下栓・尻栓
以前の磯竿に多かった被せ式の下栓。金属素材で作られた物は、腐食や電食で固まって外れにくくなってしまう。
使用中に下栓が緩んで落ちて無くなってしまうリスクが有りました。
最近の下栓は、樹脂素地で内部にコインでねじ込むタイプの物が増えました。緩みにくい下栓ですが、過信したら落としてしまいますよ。
竿を水洗いしたら、下栓を外して塩気の有る水気を抜き乾燥させる。
2本継ぎのヘチ竿ですが、特殊な下栓で保護するために外した竿先をさして元竿に納める事が可能です。
このタモの柄の下栓は錆びにくい素材の真鍮製で固着しにくい。タモの柄の下栓は無くなったら困ります。
魚を取り込んだ後、節を戻しながら引き上げるのですが、下栓が無いと仕舞込め無くなります。
レバーブレーキリール
人差し指でレバーでローターの回転を制御して、ブレーキを掛けます。ドラグ機能も有りますが、あくまでもサブ的なブレーキです。
急激な魚の突っ込みに対して瞬時にローターを逆転させて糸を出して、やり取りに最適な竿の角度に調整できます。
初めてレバーブレーキを使うなら、必ず魚のアタリでレバーを引きながら合わせて、ブレーキの掛け方、緩め方の微調整を体で覚えましょう。
小さい魚でやり取りを覚えて、大物がヒットした際にも対応できる様になりますよ。
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