軽く見がちな「ドラグ」のメンテナス

ノーメンテだと大物が掛かると…後悔します

異音等などで回転機構のトラブルはわかり易いが、ドラグの機構は、いざ大物が掛かってラインがスムーズに出ないなどドラグワッシャーのグリス不足や塩分によるサビが原因の固着が多い。

最近のリールは優秀で気密性が高く、ドラグ機構の内部に浸水は、ほぼ皆無となっているがドラグノブを緩めて水洗いなどするとドラグ内部に水が入ってしまいグリスと混じり乳化状態になってしまう。この状態を繰り返すとドラググリスが流れ出てしまう。

特に問題なのは、「ドラグノブを締め込んだまま」にして保管することだ。

金属のドラグワッシャーやドラグデスクに押し当てられたコルク・カーボン・フェルト部分が潰れて、固着してしまいます。バネも潰して、そのまま戻らなくなってしまうので、水洗い後はよく水気を切り「ドラグを緩める」事が必要です。

スタジオオーシャンマーク社製コルクワッシャー用のドラググリスも有るようですが手に入りづらい為、試しに下記のシマノ・ティアグラ用のドラググリスを試してみます。

本来なら「灯油」や「ホワイトガソリン」で古いドラググリスを落として新しいグリスを塗ったほうが良いのですが、ティシュ等で軽く汚れ「カーボンカスなど」を拭き取っても良いですね。[パーツクリーナー等は、素材を侵してしまう可能性が有るので要注意]

ドラググリスをベタベタに塗るのでは無く、カーボン一枚に付き米粒1個ぐらいの量を両面に広げて行きます。[フェルトワッシャーは、少し多めでも良いでしょう]

固い素材のカーボンワッシャーも分かりづらいが削れて薄くなってしまいます。フェルトワッシャーも潰れてペラペラになってしまったら交換しましょう。

ドラグやリールのトラブル

  • スムーズにラインが出て行かない:上記に書いたグリス切れやワッシャーの摩耗に原因があります。調整したドラグ値[kg]でスムーズにラインが出て行かないとラインが切れたり、魚をバラしてしまいます。
  • スプールの変形や割れ:吸水するナイロンラインを下巻きなどに大量に巻くことによって、ラインが吸水膨張してスプールを締めつけて変形させてしまう。プラのスプールは割れてしまいます。
  • ドラグノブやスタードラグ、ドラグレバーを締めてもラインが出て行く場合:スプール内で「糸滑り」が考えられます。巻き取られたPEラインが、全部一緒に回転する現象です。ゆるく巻いたラインや久々に使ったリールなどで起こりやすい。ラインを巻き直しするしかありません。

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