チン[南黒鯛]を狙う沖縄の前打ち・ヘチ釣り

1匹の魚を狙うにも私達が暮らす日本には、先人が開発した様々な釣り方[釣法]が有ります。

例えば黒鯛狙いを例に上げると、ウキ釣りだけでも「円錐ウキを使ったフカセ釣り」「棒ウキを使った紀州釣り[団子釣り]」「浅場で3段シモリウキ釣り」など、私達がよく知らない「庄内中通し竿釣りなど」地方独特の釣り方も有るのでしょうね。

沖縄にも強い北風を利用した「トバシナー[飛ばし縄]釣り」と言う釣り方が有り、仕掛けは釣鈎と錘だけで餌は生きた島えびを風の力でポイントに送り込む、風が弱ければ風船を追加するなど。

更にぶっ込み釣り・かかり釣り・ヘチ釣り・ルアー釣り[チヌトップ・Mリグ]など細分化していくと、とんでもない数になる。

今回、紹介するのは「落とし込み釣り[前打ち]・ヘチ釣り」です。

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落とし込み[前打ち]釣り

落とし込み竿の多くは400cmから530cmの長めの竿が多い。

私が使用しているロッドは、以前のモデルで43→53にズームします。

落とし込みタックル

ロッド:ダイワ ブラックジャックコマンダー T超硬53UM

リール:黒鯛工房BLACKY THE落とし込みZ75-R

ライン:サンライン 黒鯛イズム 落とし込み マークウィン3号100m

ハリス:シーガー3号

釣鈎:伊勢尼12号

錘:ガン玉5B&7B

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落とし込み竿の利点は、長さが必要なテトラ帯や斜めに入ったケーソンの先、ケーソンの下の基礎部分の敷石のキワが狙えます。

防波堤のキワよりは、主に海底を狙う釣り方が得意なロッドです。

魚がヒットしたら竿の長さを利用して、テトラの間や障害物に逃げる魚を引き剥がす。

沖縄ならではのポイントです。リーフエッジの際で長い竿を使い、ガン玉と釣鈎だけの仕掛けの重さだけで垂らして狙います。

黒鯛より強烈に引き込むフエダイダイ系の魚とハタ系の魚が狙えます。ヒットしたら根に向かうので、強引なやり取りが求められますよ。

長さが有る竿なので、穂先・#2・#3には絡みにくい「Uガイド」が使われています。

この竿は磯竿のように仕掛けを仕舞い込めず、しかし最近の落とし込みロッドは磯竿のガイドを使い、畳んで仕掛けごと持ち運べるロッドも有るようですよ。

落とし込み用のリールはドラグ[ブレーキ]機構が有りますが、魚をやり取りする為の物では有りません。

この釣りではラインでアタリを取るため、手で道糸を引き出して水面に浮かべた糸や仕掛けを見てアタリを判断します。底狙いなら竿先で。

Uガイドのロッドは仕掛けが落ちにくく、ラインがスルスルと仕掛けの重さだけで釣るには、ヘチ釣り用のリール[タックル]が必要ですよ。

ヘチ釣り

長さは300cmから240cmの物が有り、間を取って270cmの竿を選びました。

最近、入門用に買ったヘチ釣りタックルです。軽量で半日釣行でも疲れませんよ。

ヘチ釣りタックル

竿:ダイワ BJスナイパー ヘチX 270

リール:ダイワ チヌマスター90

ライン:サンライン 黒鯛イズム 落とし込み マークウィン3号100m

ハリス:シーガーフロロカーボン2.5号

釣鈎:がまかつ 伊勢尼10&12号

錘:ガン玉3B・5B 

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270cmのヘチ釣りロッドは落とし込み釣りロッドより短いので、主にケーソンのキワを狙うのに適しています。

海面より高さが有る防波堤よりは、低めの場所が釣りやすいしタモ入れも楽。

河口域に面した場所にも黒鯛は多い。

ヘチ釣りはケーソンのキワ狙いに適しています。問題はスリット入りケーソンで、魚は多いがヒットしたら、そこ目掛けて魚は逃げ込みます。

魚を掛けたら魚に潜られないように竿先は下げて、潜られても切られにくくする為に防波堤と竿の向きを90度の角度を保って、潜られても竿の弾力だけで引き出すと糸を切られず魚は取りやすい。

このロッドのミニクロガイドはハードリング入りでSicリングよりは劣るが、ナイロンラインを使い短い長さのやり取りしか使わなければ、特に問題は有りません。

270cm2本継ぎの竿で、下栓を外し竿先を中に納める事が出来ます。

ヘチ用のリールにはブレーキが無く、手を離すと風の力や慣性力で回ってしまいラインが出てトラブります。

ハンドスピナー並にクルクルと回るので、指をスプールエッジに添え、軽くブレーキをかけながらスルスルと釣鈎とガン玉だけの仕掛けを自然に落とし込みます。

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振り出しタイプの落とし込みロッド530、2本継ぎのヘチ竿270。

上:落とし込み竿、下:ヘチ竿

仕掛け

落とし込み専用の釣鈎にはガン玉をかしめる凹みが有り、そこに取り付けるときれいにガッチリ取り付けられます。

伊勢尼鈎には平打ち加工と捻りが無く、安価なので良く使っています。

活きエビ用釣鈎は、以前は軸が長い小鯛鈎を使って尻がけにしていましたよ。

道糸は目印のマーカーが付いたタイプが使いやすい。

ハリスは根ズレに強いフロロカーボン一択ですね。フグのバイトなど消耗が激しいので安価な物が良いでしょうね。

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釣り餌

私が良く使っていたのが、活きえびと呼ばれる地元で取れた「島エビ」で尾っぽをカットして釣鈎に掛けていました。

養殖クルマエビより良く泳ぎ、魚が近ずくと暴れるのでセンサーにもなります。

蟹では、残念ながら本命は釣り上げた事なし。

サンマの塩漬けは主にリーフで使用。練り餌は最近、手軽にヘチ釣りを楽しむ時に使っています。

オキアミなど小型のエビは餌取りに弱いので、大きめのエビを使ってました。

イカの切り身は餌取りが多い時に、リーフのキワ釣りで使用。

嬉しい外道たち

最近釣れた黒鯛以外の魚たちです。練り餌で釣れた石垣鯛にはビックリしましたよ。

活きえびには、ヒラアジ類と太刀魚が掛かった事が有りました。蟹などは、ハリセンボンや歯が鋭いフグが天敵ですね。

活きエビは高価で小型のカニは取り扱う釣具店が少なくて、自分で取りに行ったり餌を準備しなくてはなりません。

短時間しか釣り行けない時にと、生タイプのカニワームを試しているが結果は出ていません。

餌を気にせずに、ルアー釣りのように手軽に釣りに行けたら楽なのにな。

練り餌でも釣れる事が分かったので、活き餌を準備出来ない時には他の餌も試して見ます。

釣行を撮影して編集しました。宜しければこちらもご覧ください。

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